例えば、サラリーマンの給料だけ、バイトの収入だけ、
だったりするともしもの時と老後に不安が残ります。
体壊して働けなくなったり、解雇されたり、年金だって
受け取れるかどうか分からない世の中です。
で、その手段は、それは極端に言うなら「何だっていい」
と思います。
時間と体力があるのなら、いっそバイトしたって構わない。
でも実際はそんなのは稀で、だから空いた時間で、楽に?稼
げる副業が人気です。ネット万歳、です。
情報商材を作るのでもいいし、アフィリエイトでも良い。
ドロップシッピングでも構わないし、それの複合作戦も
ありです。
博才があるのなら、株やFXなんかでも良いと思います。
でも、ポイントはあくまで「副業を持つ」、ということです。
それが副業である、ということは「本業がある」ということでも
あります。
「本業」を「副業」で補うのであって、その「副業」を複数
持つことが(可能になったので、ネット万歳なので)大切だ、
というのが今回の主張です。
タレント本っていうのがありますよね。
最近でもミリオンセラーになった本が複数あります。
中には、本業よりも向いているんじゃないか、といのもあり
ますが、ほとんどは「本業」でみてるあの人が!という意外
性が寄与していると思われます。
名も知らぬ近所のおっちゃんが趣味で書いた本を買いたいと
思う奇特な人は少ないし、第一出版さえされないでしょう。
(もちろん、埋もれた才能だった!、というオチがつく
なら別ですが)
有名人は有名なだけでチャンスがあるわけです。
俳優のだれそれのサインというだけで需要があるのですから。
その分、普通なら見逃せる程度のミスでも叩かれるリスクは
あります。でもね、それは有名税ってやつでしょう(ひがみ
かもしれませんが)。
さて、サラリーマンにとっての本業は当然サラリ−をもらって
る会社勤めです。
で、これってバカにしたものじゃありません。
経済学的には、労働力を売って対価を得ている訳ですが、あなた
の労働力はあなたが思っているほど安くはありません。
年収500万円だとして、40年間勤務するとすると単純計算で2億円。
実際は、500万円を長期金利(仮に2%とします)で割り引いて、2億5千万円。
給料をもらう、というのは、あなたの労働力という資産
(ここでは2億5千万円)を預けてその利回り分を受け取っている
ということです。
あなたの価値は労働市場で2億5千万円。
立派な本業です。
副業でシワ寄せして良い額じゃありません。
なのでまずは、本業をきちんとこなすことが、経済合理的な行動
です。
だからね、出世っていうのも大事です。
まずは置かれた状況をよく分析して、より高い給料を稼ぐこと(=
出世すること)に注力すべきです。
だけど、それだけじゃダメ。
それだけで終わると収入の流れが複数にはなりません。
最近、副業で成功して会社勤め辞めるのが成功者の証みたいに
煽るレターを良く見かけますが、会社辞めるとあなたの価値は
2億5千万円⇒ゼロ(あくまで労働市場における価値であって、人
としての価値ではありません。もちろん。)になるわけですが、
それを補う副業ってそう簡単なものじゃないと思います。
なので、あくまで副業のすすめ、が本文の主旨です。
具体的な話は次回。